圧迫骨折
背骨の圧迫骨折は、身体の重みを脊椎が支えられなくなって「背骨が潰れる」症状で、専門的には脊椎圧迫骨折と言われます。(ここで脊椎とは、背骨のことです。)
この圧迫骨折は、いわゆるポッキリと骨が折れてしまうというのではなくて、背骨が押しつぶされるように変形してしまうことです。「くしゃりと圧縮」される感じのようです。スポーツや事故などにより発症するケースもありますが、近年一番多いのは、骨粗鬆症の方にみられる圧迫骨折のようです。
しかも骨粗鬆症になると「骨折しやすい」ということを耳にされたことがあると思いますが、その骨粗鬆症が原因で引き起こされる骨折の中で背骨の圧迫骨折が最も多いといわれています。高齢者の方で背中や腰の曲がっている方を多く見かけると思いますが、骨粗鬆症の圧迫骨折のためかと考えれば一番多いというのも納得されるのではないでしょうか。
骨粗鬆症から圧迫骨折へ:
骨粗鬆症では、骨に小さな隙間がたくさん出来て骨がもろくなっています。普通ならあるい程度の強い外力が加わっても骨折したりしませんが、骨粗鬆症の方の場合、強い外力どころか普通に暮らす動きのなかで骨折してしまいます。骨粗鬆症は高齢の女性に多いとされていますが、くしゃみやちょとつまずいた程度で圧迫骨折を起こしてしまいます。
さらに悪いことに、圧迫骨折は痛みがあまり感じないことも多く気がつかない場合があります。
骨粗鬆症が進んでいると折れた部分(圧縮骨折)が自然にはうまく固まらないで、そのまま次々と骨折の連鎖が起きて、気がつくと起きることも困難になることもあります。
何もしないで完全に圧迫骨折してしまうと、慢性的な痛みがつきまとい、痛さで歩けなくなったり、背中や腰がますます曲がってきます。
ただ最終的になる前には、いくら痛くないケースもあるといっても、内臓が圧迫されて違和感があったりします。
そして「背中が曲がる」症状はその大きなシグナルなんです。
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